テキサス州にある米陸軍フォート・フッド基地でこのほど銃乱射事件が発生し、3人が犯人に撃たれて死亡。他にも重軽傷を負った者がいることが伝えられている。犯人はその場で自らを傷づけ、命を絶ったもようだ。
米国の複数のメディアが伝えていることろによれば、米テキサス州キリーンにある陸軍基地「フォート・フッド」で、現地時間の2日午後4時半頃に銃乱射事件が起き、犯人1人を含む4人の死者が確認された。負傷者も複数おり、Carl R. Darnall医療センター、スコット&ホワイト・ホスピタルほか複数の病院で治療を受けているが、重体となっている者もいる。
凶弾に倒れた3人はいずれも胸、腹部、首など複数箇所を撃たれていた。米国防総省はいまだ犯人の名を伏せているが、警察当局はCNNに「兵士間でいがみ合いのトラブルが生じたことが発端で、テロの可能性はかなり低い」と説明している。しかし犯人のいたビルが“33026=Medical Brigade Building”と医療施設であったことから、犯人の精神状態に関する疑惑を唱える者もあるようだ。
バラク・オバマ大統領は「5年前にもこの基地で同様の事件(2009年に13 人が死亡、約30人が負傷する発砲事件が発生。犯人であった陸軍精神科医で少佐のニダル・マリク・ハサンは死刑が確定)が起き、家族を深く悲しませました。その時と同じ苦しみを家族や軍が再び経験することになるとは、あまりにも嘆かわしいことです。その根底にあるものは一体何なのか。しっかりと調査することをお約束します」との緊急声明を発表した。ここは兵士約45,000人と一般人従業員約9,000人を擁する米国最大規模の基地である。
※ 画像は『Sky News』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)