今年1月、ラスベガスで働く25歳の女性ダンサーが男性客の高級腕時計を盗み、スッタモンダの末に逮捕された。女は「私は盗んでいない」と断固主張し、実際にバッグからも衣服からも出てこなかったのだ。しかしその様子に“クロ”と直感した警察は、最後の手段として女を病院へ連れていくのであった。
『Las Vegas Review Journal』が、ラスベガスの夜を思う存分楽しみたいとする殿方への警告を込め、今年1月に起きたある窃盗事件のニュースを伝えている。ラスベガスでダンサーをしていたクリスティーナ・ラフェイヴという25歳の女が、男性客のROLEX製超高級腕時計を盗んで逮捕された。だがこのたび始まったその裁判では、警察は肝心の腕時計をなかなか見付けられず、逮捕までにかなり手こずったことが明らかにされた。
ラフェイヴは1月15日の深夜、66歳のケネス・ヘロルドさんという男性が宿泊しているホテルの部屋に出向き、“マッサージ”を施した。その後に自分の腕時計が失くなっていることに気づき、ヘロルドさんはホテルのセキュリティを呼んだが、疑わしいのは「手や腕もマッサージしてあげるわ」と腕時計を外すよう要求してきたラフェイヴ。しかしラフェイヴは「私が盗んだという証拠がどこにあるの?」と涼しい顔で、その衣服やバッグから腕時計が出てくることはなかった。納得しないヘロルドさんについには警察官が呼ばれたが、部屋をくまなく捜してもどうしても腕時計は出てこない。しかし警察官はラフェイヴが“クロ”であると直感。病院に連れて行き強制的にX線検査を受けさせ、そこでやっと膣内に“異物”が隠されていることが判明したという。
ラフェイヴの弁護士は法廷で「警察が行ったことは、はなはだ不当で無礼極まりない。この男女の間では腕時計をあげるからマッサージをしてもらうという交渉が成立していたが、ヘロルドさんが彼女のマッサージに満足せず、腕時計を取り戻したいと心変わりした」とし、盗んだのではなく貰った物を返したくなかっただけだと主張している。現在ラフェイヴは保釈中だが5月中旬にはまた法廷へ。もしも有罪となれば最高で20年間の懲役刑を言い渡される可能性があるという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)