米ネブラスカでこのほど、犬のチンが飼い主のスマホから緊急指令センターにつながる911コールを入れた。もちろん偶然の出来事であったが、老後に犬を飼う人々が多いこの国では、何かをきっちりと仕込んでおけば、イザという時に飼い犬が命を救ってくれのではないかとして期待が膨らんでいるもようだ。

米ネブラスカ州オマハのテレビ局『KETV』が、このほど興味深いニュースを伝えた。同州サーピー郡の救急指令センターに最近、メリッサ・アコスタさんという女性が所有するスマートフォンから緊急コールが飛び込んできたが、それはメリッサさんの愛犬であるチンの“ソフィー”ちゃんが偶然にもプッシュしたものであったことが分かったというのだ。

その911コール電話を受け取った救急指令センターのマリリン・ゲーブルさんは『KETV』の取材に、「聞こえてくる激しい息使いと、何かを引っ掻くような音にしばらく困惑しました。皆でその音声を確認し、これは犬に違いないとの判断が下りましたが、センター開設以来、初めての出来事です」と話している。飼い主のメリッサさんは、肩身狭そうに「とんだお騒がせをして申し訳ありません」と語っているが、今回の件を“たまたまの偶然”で終わらせたくないのが愛犬家の気持ち。そもそも高い認知機能と正しい行動力を持ち、飼い主の異変にデリケートに反応する生き物である犬だけに、「しつけ次第でイザという時に本当に緊急コールを入れてくれるのではないか」、「専用のアプリが開発されればよい」などと、人々は期待に満ちた反応を見せている。

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（TechinsightJapan編集部　Joy横手）