このほど米カリフォルニア州で、ある男性がマクドナルドを相手に高額訴訟を起こし、話題になっている。ボリュームのあるハンバーガーを注文したところ、トレイに載せられた紙ナプキンは1枚。もっと欲しいと言って断られ、大変な苦痛を味わったというのだ。
ハンバーガーに触ればどうしても手がベタつく。そのためトレイに敷かれた紙ナプキンが1枚だと、「もっと欲しい」と感じてしまう人は結構多いのかもしれない。このほど米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のパコイマで、ウェブスター・ルーカスさんという男性がファストフードチェーンの「マクドナルド」を相手取り、150万ドル(約1億5000万円)を求めたいとする訴訟を起こした。
芸能情報サイト『TMZ』の取材に、ルーカスさんは「クォーターパウンダー・デラックスバーガーを食べるというのに、紙ナプキン1枚では話にならない。店員にもう1枚欲しいと告げたところ、店長が出てきて1枚あれば十分でしょうと断られてしまったんだ。手や口の周りもベトベトになり、精神的にも肉体的にも苦痛だったね」と不満をぶちまけた。
ルーカスさんはその後さらに上のマネージャーに宛てて、“あまりにも頭に来て気分が高ぶったままになり、その後は仕事も手につかなかったほどです”とメールしたが、それでも納得が行かず訴訟に踏み切ったそうだ。また『TMZ』には「こんなことで喧嘩になるくらいなら、最初からJack-in-the-Boxに行くべきだったよ」と話している。こちらは味も評判で値段が安いため、マクドナルドにとっては脅威の存在のひとつといえる全米展開のハンバーガーチェーンである。
ルーカスさんはまた、「自分はアフリカン・アメリカンだが、その時店長が“だからお前らみたいな人間は”と口走ったことも聞き捨てならない」と怒っている。この裁判の争点は2つ。ボリュームのあるハンバーガーに、「紙ナプキンを2枚欲しい」と求めることはぜいたくなのか。そして“お前らみたいな人間は”とはいったい誰のことを指し、そこに侮辱の気持ちが込められていたのか。場合によっては、たかが紙ナプキンと笑って済まされないような判決が言い渡される可能性もありそうだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)