英メディア『Sky News』が今月上旬にYouTubeで紹介した日本の動物園のちょっとした映像が、とてもユニークだと世界でも話題になっている。ゴリラが脱走という想定で行われた緊急時避難訓練であったが…!?
こちらの画像は今月6日、英メディア『Sky News』が“Zoo Staff Capture Man Dressed As Gorilla In Emergency Exercise”というタイトルでYouTubeに投稿した動画のスクリーンショット。日本のある動物園で行われた、着ぐるみのゴリラを登場させての緊急時避難訓練の様子だ。しかし拡声器を持った係員の叫び声以外、緊迫した雰囲気はゼロ。「避難して下さい!」と大きな声で呼びかけられるもお客さんは誰ひとり真に受けず、欧米のメディアが次々と面白がってその映像を紹介しているのだ。
その訓練は“ゴリラが檻から脱走した”というシナリオで、本来であればお客さんも真っ青になり悲鳴をあげて逃げ惑い、安全な場所に避難するような事態である。しかしそのゴリラの着ぐるみは愛嬌タップリ。雄叫びはもちろんのこと、鼻息ひとつ荒らげることなくヒョコヒョコと歩いてみせる。その後、動物園の係員らが専用ネットで囲い込むとスンナリと倒れこみ、トラックに載せられて退場していった。
落ち着き払ってマニュアル通りの行動をとる係員たち。向かい側のパンダを見学する邪魔をされたくないのか、着ぐるみイベントには興味がないのか、「危険ですから避難して下さい」の声にもまったく動じない見学客たち。ここでいつか獰猛な動物が本当に檻から脱走することがあったら、人々はきっとパニックになるに違いない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)