日本の一般的な家庭では、庭でクジャクを飼うなどとても考えられない話。しかし広い庭を持つ米テキサス州の家庭ならそれは十分に可能である。美しく羽を広げた姿に娘が強く魅せられたとして、あるファミリーがオスのクジャクをペットとして飼い始めた。しかしアクシデントが多発して…!?
大都市ヒューストンを擁する米テキサス州ハリス郡に暮らす、ライリー・リチャーズさんファミリー。彼らはペットとして最近オスのクジャクを飼い始めた。その名はミーニー(Meanie)。しかしミーニーは、“美しく羽を広げる大人しい生き物であろう”という彼らの想像とは違った。ミーニーのくちばしと羽と爪はあっという間に武器と化し、リチャーズさんファミリーにとってはトラブルの種でしかなくなってしまったようだ。
そんなミーニーが射殺されたのは14日のこと。女性の声で「あのお宅の乱暴なクジャクに迷惑している」との通報が入り、郡の保安官が自宅に向かい、ライリーさんの妻に聞き取りを行った。そこで保安官はミーニーが彼女に飛びかかる様子を目の当たりにし、そのあまりの攻撃力に思わずスタンガンの引き金を引いたのであった。しかしミーニーはビクともせずに攻撃を続け、彼女は別室に逃げ込んだ。クジャクを飼うと決断した張本人ではあったが、ついに夫であるライリーさんはショットガンを手にし、ミーニーを撃ち殺したのであった。
ライリーさんは地元メディアの『KHOU-TV』に、「娘が自分のペットにしたいといって飼い始めたクジャクです。しかしミーニーは親類を含め女性数人を攻撃しており、どうしたものかと困惑していました」などと告げている。人間とはいえ女性ばかりが攻撃されていることから、求愛したくなるようなメスのクジャクが周囲にいなかったその環境に問題があったのではと疑う人も多い。何しろクジャクの繁殖力はたいしたもので、増え過ぎて他の生態系をおびやかす存在になることもしばしば。オスメスつがいで飼うことは決して奨励されないという。また獰猛かつ毒虫や毒蛇をもいとわない悪食で、クジャクの現実は“華麗”というイメージとは程遠いものがあるそうだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)