命綱のロープを付けず、道具も使わず絶壁にへばりついては登って行く、ロッククライミングの“フリーソロ”という方法。その世界では彼の名を知らぬ者はいないと言われる米国人ロッククライマーのアレックス・オノルドが、先月メキシコの絶壁でまたしても快挙を成し遂げた。
こちらの画像は6日、『REEL ROCK』さんが“Alex Honnold 5.12 Big Wall Solo”というタイトルでYouTubeに投稿した動画のスクリーンショット。先月15日、メキシコ・モンテレイ市のエル・センデロ・ルミノソ(El Sendero Luminoso)という1,500フィート(500m弱)の高さを誇る絶壁で命綱ナシ、登はん道具ナシという “フリーソロ”のロッククライミングに挑戦したのはアメリカ人天才ロッククライマー、アレックス・オノルドさんであった。この映像は5.12a 7ピッチで撮影されたものだが、フリーソロ・クライマーにとって、ここは強靭な精神力と勇気が試される最難関レベルの絶壁。3時間をかけての1,500フィート級のフリーソロ成功はアレックスさんが初めてである。
ロッククライマー向けの有名なサイト『planetmountain.com』に、アレックスさんは「足場のたびに、もうここでギブアップしようと何度か思った。それに1本のヤシの木を見た時はここで休憩もいいな、なんてね。でも僕の気持ちは登らなくちゃとやはり奮い立つんだ。でも全般的に落ち着いて登れたように思う」と語っている。イヤでも手のひらに汗が滲んでくるこの動画、再生回数はすでに30万回を突破するという勢いを見せている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)