南アフリカ共和国北西州のある村で、事故が多発する危険な道路について人々は再三にわたり役所にその改善工事をお願いしてきた。なかなか重い腰を上げない役人であったが、マスコミに促されるようにしてついにTVカメラとともに現場へ。そのマイクに向かい、役人が「お金がないからムリ」とネガティブなことを話した途端に…。
「この道路は危ない。いつか必ず何か事故が起きる。改善が必要だ」と人々がいくら陳情しても、役所というのはその「何か」が起きるまでなかなか動いてくれないもの。また、「何か」が起きても立ち上がってくれない国も多い。その最たる例が南アフリカ共和国。ここは悪名高き「役人天国」の国家として知られ、市民の生活を豊かにすることより役人は自分たちの賃上げ要求にやっきになっていると言われている。
こちらの画像は6日、アフリカの大手メディア『SABC News』が“Public safety official surprised by accident(事故を目の当たりにして役人もビックリ)”というタイトルでYouTubeに投稿した動画のスクリーンショットである。南ア北西州のある村ではここしばらくの間、Lichtenburg-Kosterという道路の片側車線のアスファルト舗装がいきなり途絶えていることから、車同士が衝突する危険があるとして人々の間では大きな問題になっていた。
マスコミに促されてようやく重い腰を上げ、調査のために現場に向かったMahlakeng Mahlakengさんという北西州の男性職員。SABCのマイクに向かって、彼が「ここで死亡事故が多発していることは遺憾です。ただこの道路は建設だけで予算のすべてを消化してしまったので、これ以上お金をかけるというのも…」と話した瞬間に、なんと車2台が衝突して共に側溝に落ちるという事故が発生。そのあまりのタイミングに人々は驚いている。果たして役所に戻ったMahlakengさんは、「あそこは何としても直さなければ」と周囲に対して力説してくれたであろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)