米オハイオ州でこのほどバイクツーリングをこよなく愛してきた男性の葬儀が行われたが、なんと遺体は棺桶に横たわることなく愛車のハーレーにまたがって登場。その姿のまま土葬された。「人生の集大成、自分らしい葬儀とは」と全米でも大きな話題となっている。
先に、プエルトリコで急逝した若手プロボクサーの「お別れの会」が、リング上で行われた話をお伝えしていた。棺に横たわるのではなく手にグローブをはめ、ガウンを纏ってコーナーに立っているその遺体。ボクサーらしい最期のお別れに、葬儀専門業者は「遺族の依頼によりこうした演出は増えている」と話していたが、アメリカからは遺体が愛車のハーレーダビッドソンにまたがったまま埋葬されたという男性の話題が飛び込んできた。
この画像は、オハイオ州のメディア『Dayton Daily News』が報じた記事のスクリーンショットである。1967年製のハーレーダビッドソンにまたがっているのは、1月26日に肺がんにより82歳で死亡したビル・スタンドリーさん。つまり遺体である。ビルさんは18年ほど前から娘のドロシーさんに、「もしも私が死んだら棺は誰からも見えるようなプレキシガラス製に。そこに私とハーレーを納めて埋葬して欲しい。息子が2人いるのにハーレーは1台しかない。私の死後、その取り合いになるのは辛いからな」と話していたそうだ。
その話を受け、息子のピーターさんとロイさんは緑のフレームにプレキシガラスを張った特別な棺をこしらえ、ビルさんも「これでいつお迎えが来ても大丈夫だ」と人々に満足気に話していたという。こうして1月31日、同州ミューチュアルの墓地で行われた葬儀に、ビルさんはかつての姿そのままにハーレーにまたがって登場。人々との最期の別れをクールにキメると、クレーン車により墓石の前に大きく掘られた四角い穴に静かに下ろされていった。隣にはすでに他界していた妻のローナさんが眠っている。
※画像はdaytondailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)