プエルトリコで数日前に、たった23歳にして急逝していたプロボクサー。その健闘と高い人気を讃え、このほど最期のお別れとなるイベントが開かれたが、その遺体にファンはびっくり。リングの上にボクサーらしい姿で登場したのであった。
カリブ海にあるプエルトリコ(米国の自治連邦区)では、兵士のトレーニングに早くから採用されるなどボクシングも盛んで、メキシコと並びこれまでも多くの世界王者を輩出してきた。現在も多くの新人ボクサーがチャンプを目指してトレーニングに励む中、このほどクリストファー・リヴェラ・アマロという23歳のボクサーが急逝。彼の死を悼むファンのためにと家族が「お別れイベント」を開催した。
会場となったコミュニティセンターには赤白幕に囲まれたリングが設置され、コーナーには今にも軽やかなステップでシャドーボクシングを見せてくれそうなアマロ選手の姿が。しかし彼は微動だにしない。これは愛用のガウンを着せられ、補助の器具によりコーナーに立たせられたアマロ選手の遺体なのだ。その姿にファンも最初はショックのあまり動揺していたようだが、1人またひとりとリングに上がり、アマロ選手の遺体と共に写真に収まるなど最期の別れを惜しんだという。
この驚くような演出を手がけたのは、「Marin Funeral Home」という葬儀専門業者。今どきの「お別れの会」は家族の依頼に添うことで遺体についての様々な演出が可能になっているとして、「例えばバイクが好きだった方には颯爽と愛車にまたがっていただくなど、今回のような演出はこれまでにも何回か手がけて来ました」とAP通信に説明している。アマロ選手は1月26日、プエルトリコの首都サン・フアンのサントゥルセで何者かに拳銃で撃たれて死亡していた。犯人は捕まっていない。
※ 画像はprimerahora.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)