この体長なら理想は5.5kgという中、体重が16.3kgにもなっていた米アリゾナ州のあるネコ。この超肥満体について獣医に命の危険を指摘され、飼い主が地元の動物保護施設にケアを委託した。飼い主は、ネコ用のダイエット食だけを与えていたと主張しているという。
米アリゾナ州マリコパ郡で、4歳にして16.3kgという巨体になってしまった一匹の短毛雑種猫。2リットル入りのペットボトルが8本分と考えるとかなりの重さで、ほんの数歩あるくだけで疲れて寝てしまうという悪循環に陥っている。画像は郡の動物保護施設である「Maricopa County Animal Care and Control(以下MCACC)」が公開したそのネコの写真。名前は皮肉なことに“ミートボール”というそうだ。
このままその飼い主の元で過ごしていたら、間違いなく早死にするであろうミートボール。このネコを診察した獣医は、体長から考えると5.5kgが理想の体重であるのに対してミートボールはその約3倍の16.3kgもあることから、動物保護施設における健康管理が必要と判断。こうしてミートボールはMCACCに預けられ、間もなく「Companion Pet Clinic」というクリニックでダイエットに取り組むという。
MCACCのメリッサ・ゲイブルさんは、メディアの取材に「飼い主は今から半年前にミートボールを飼い始め、その時すでにかなり太っていたため、餌はネコ用のダイエット食だけを与えていたと主張しています。しかしペットの肥満の原因は、ほとんどが人間でも太ってしまうような高カロリーの食べ物を与え続けていたことにあるのです。甲状腺機能の状態についても一応調べてみますが…。」と話し、やや懐疑的な見方をしているもようだ。
「15年間この仕事に携わっていますが、いずれにせよこんなにも太ったネコは初めて見ました。もしもダイエットだけで痩身が順調に進むようであれば、やはり飼い主の餌の与え方に問題があったということになり、健康を取り戻した段階で別の飼い主を探すことになるでしょう」とのことである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)