義足のランナーでオリンピックにも出場した、オスカー・ピストリウス。彼の裁判がついに3月3日から始まる。ヒーローとして一躍世界に名を馳せた南アフリカの若者は一転、殺人容疑の裁判で闘うこととなった。
昨年2月14日、自宅のトイレでガールフレンドを射殺したオスカー・ピストリウス。泥棒だと思いトイレのドアに向けて発砲したのだが、実際に撃たれたのはガールフレンドだった。昨年、裁判までの釈放を巡って連日その様子が報道されていたが、いよいよ裁判が始まることとなった。
この裁判で議論されたのが、法廷内にテレビカメラが入れるか否かという点である。先週、南アフリカ最大の衛星放送会社「マルチチョイス(MultiChoice)」と現地テレビ局が合同で、撮影許可を裁判所へ求めた。法廷内では高技術の撮影機材で遠隔操作が可能なため、ピストリウスがカメラを気にすることもなく裁判の妨げにはならないと主張していた。
一方で、ピストリアス側はこれに意義を唱えた。裁判を放送することで不公平な判決が導かれる可能性も否めないという理由からだ。
両者の主張を踏まえ2月25日、北ハウテン高等裁判所は撮影を許可したが、カメラは一台据え置き、ズームしすぎてもいけないなどの規制を設けた。
先日、ピストリウスが殺害前日に携帯電話でポルノサイト、中古車サイトを見ていたことを警察が発見したと英紙が掲載、裁判前にピストリウスの印象をさらに悪くしてしまった。検察側はこの証拠も裁判で使用するそうだ。
マルチチョイスの衛星放送「DSTV」では、オスカー・ピストリウスに関するチャンネルを期間限定で設置、3月2日から24時間ピストリウスの裁判に関する情報が放映される。
※ 画像はtelegraph.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)