ケープタウンに住む未成年がハンドルを握りドラッグレースを挑発、しかし相手が悪かった。覆面パトカーにレースを持ちかけ、慌てて逃げ出したもののあっさり逮捕されてしまった。
南アフリカでは、自動車運転免許証は18歳から取得できる。しかし逮捕された少年は16歳。少年は兄の所有する日産セイバーに勝手に乗り込み街へ繰り出した。
2車線道路を走る少年の車は、赤信号で白のフォルクスワーゲンの隣に停まった。そこで少年は、公道でスピード競争をするといういわゆる違法の「ドラッグレース」をしようと、エンジンをふかして相手を挑発したのだ。
このフォルクスワーゲンに乗っていたのは交通警察官。覆面パトカーとして飲酒運転などの違反運転手を検挙するためパトロール中であった。つまり交通警察官にとって、恰好の餌食が現れたようなものだ。フォルクスワーゲンが急に青いライトを点灯さらにサイレンを鳴らすと、轟音でスタートした少年はさらにスピードをアップ。だが、フォルクスワーゲンは軽々と追いつき少年の車は停止を余儀なくされ、無謀運転で逮捕された。車内にはもうひとりの16歳の少年が乗車していたという。逮捕後、少年の兄が警察へと出頭、少年とともに帰宅した。
違法ドラッグレースは、南アフリカの交通警察が取り組んでいる主要項目のひとつである。特に飲酒したうえでのドラッグレースは一般人を巻き込む大事故になりかねない。2010年にはソウェト地区でミュージシャンが飲酒とドラッグ摂取をしてドラッグレースを行い、小学生4人を殺害するという事件も起こっている。
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(TechinsightJapan編集部 FLYNN)