昨年12月5日に亡くなったネルソン・マンデラ元大統領。その敬意を表して新たにプレトリアにネルソン・マンデラの像が建てられた。そのマンデラの耳の穴の中に小さなウサギを彫ったと、銅像を制作した彫刻家が告白していたが、そのウサギを取り除いたら譲り受けたいという動物愛護団体まで登場していた。
1月22日、芸術文化省の発表によると、像を制作した彫刻家らがウサギをこっそり紛れ込ませたことを謝罪してきたそうだ。
銅像は9メートルもある大きな像で、ネルソン・マンデラが両手を広げて歩み寄ってくる姿のもの。この銅像は、昨年12月16日、マンデラ元大統領が埋葬された翌日、ジェイコブ・ズマ大統領が大統領官邸建立100周年および和解の日を記念して披露した南アフリカで最新のマンデラ像である。制作者の彫刻家アンドレ・プリンスルー氏と、ルハン・ヤンセ・バンブーレン氏は地元紙『ビールド』の取材で、銅像のズボンの部分に署名を彫りたかったのだが担当者から許可を得られなかったため、彼らのトレードマークであるウサギをマンデラの右耳にこっそり彫ったことを認めた。
さらに、今回の銅像の仕事が非常にハードなスケジュールであったことから、ウサギを刻み込んだとも告白した。ウサギはアフリカーンス語で「haas」といい、「大急ぎ」という意味もあるからだ。彫刻家はこのウサギは双眼鏡などを使わないと見えないほど小さいことを強調し、銅像の存在を貶めることにはならないと述べている。ウサギはマンデラ大統領の右耳の穴の手前にちょこんと座っている。同じ色をしていることもあり、肉眼では見えにくいかもしれない。
また、23日には動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)が、ウサギをマンデラ像から取り除いたら、そのウサギをぜひ貰い受けたいと申し出ている。
※ 画像はYouTubeのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)