アジア発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【アジア発!Breaking News】「血糖値が下がりがんが治る」。そう信じて牛の尿を飲むヒンドゥー教徒たち。(印)

「これは神が教えてくれた健康法。ありがたい天然の贈り物だ」と言いながら、黄色い液体が入ったコップを口に持っていく。なんとそれは牛の尿。重い病を治すパワーがそこにあると信じる人々がインドで増えているという。

ヒンドゥー教徒にとって牛は崇拝すべき動物と言われているが、しかしインドでは農機具や農作物の運搬や移動手段として生活の中でも牛は役立っている。牛糞が肥料となり、人々が雌牛の乳を飲む光景は他の国の人々となんら変わらない。だがウッタル・プラデーシュ州アーグラー県(Agra)では今、「万病に効く」と牛の尿を飲み続けている人々がジワジワとその数を増やしているそうだ。

こちらの写真は英メディア「Barcroft TV」が13日にYouTubeにて公開した、“We Drink Cow Urine”というタイトルの動画のスクリーンショット。牛が排尿を開始すると男性はすぐさまその後ろ側に立ち、コップに尿を受ける。「飲み始めて10年だよ」と話すその男性。昔のヒンドゥーの教えには「健康に牛の尿がよい」とあったというが、近年それを実践する人はまずいない。それを惜しいとして、彼は徐々に周囲の人々にその“健康法”を広めていたのだ。

「僕は糖尿病だけれど、これのおかげで血糖値はきちんとコントロールされているよ。がんだって治る万能薬なんだ」、「胃が強くなった。歯磨き粉も石鹸も薬草も、どんな医薬品も新鮮な牛の尿には敵わないのさ」などと、その“効能”を猛烈にアピールする男性たち。アーグラー県では今、病気を抱えた人や健康増進に余念のない人々が、牛を飼っているお宅を訪れては牛の尿を飲んでいくという。ただし牛なら何でもよいというわけではないらしい。「子供を産んでいない雌牛から排泄される尿に限るよ」とのことである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)