米ミズーリ州でこのほど、滑走路も短い小規模空港に124名の乗客を乗せた飛行機が誤って着陸してしまった。旅の予定がすっかり狂ってしまい、乗客は「管制塔は一体何をしていた」、「パイロットもいい加減すぎる」と激怒している。
米ミズーリ州南西部のトーニー郡で現地の12日午後6時過ぎ、シカゴのミッドウェイ国際空港から飛んできたサウスウエスト航空(以下SWA)4013便のボーイング737-700型旅客機が、予定の空港とは異なる小規模空港の「M グラハム・クラーク空港」に誤って着陸。124名の乗客はそこでの降機を余儀なくされてしまった。
本来このフライトが目指していたのは、同じくトーニー郡の11kmほど南にある「ブランソン空港」。さらにそこから乗客を乗せ、テキサス州ダラスの「ラブフィールド空港」に飛ぶ予定であったため、そちらに対しては別便による夜10時発のフライトが提供された。
M グラハム・クラーク空港の滑走路は長さが1.14kmと短いが、737-700型機の離陸に問題はないとして、SWAは「13日、月曜日の朝にはすみやかにこの飛行機を離陸させます」と発表。しかし、今回の件についての経緯や原因についてはコメントしていない。SWAでは昨年11月にも同様のミスが発生しており、連邦航空局(Federal Aviation Administration)がその調査にあたっている。
しかし、2つの空港に関しては名前とロケーションが紛らわしいとの声があるのも事実だ。こちらの画像はGoogleマップを元に説明したものだが、ブランソン市により近いのはM グラハム・クラーク空港で別名「トーニー郡空港」とも呼ばれている。ブランソン空港はそこからさらに離れているため、前者について改名の検討が進んでいたもようだ。日本でもかつての成田国際空港は「新東京国際空港」と名乗っており、羽田空港の正式名は「東京国際空港」である。これにも当時は紛らわしいとの声が多数出ていた。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)