南アフリカのハウテン州プレトリアで、ある宗教の信者たちが雑草を懸命に食べていることが発覚し、物議を醸している。教祖が集会で放ったある一言が原因だ。
南アフリカ共和国の行政を担う首都として知られるハウテン州プレトリアで、このほどガランクワの「Rabboni Centre」にて開かれたある新興宗教団体の集会。多数の信者に向かい、教祖であるレセゴ・ダニエル氏はこう言い放った。
「神に近づきたければ草を食べなさい。」
これを真に受けた大人から幼い子まで全員が地面に伏せて草を食むようになると、ダニエル氏は“叱咤激励”と称して彼らの体を踏みつけ、蹴飛ばしながらして歩いたのであった。この話題に世界各地の人権擁護団体などが「宗教とは名ばかり。ただの反社会的暴力行為だ」として抗議行動に出たが、信者たちはダニエル氏を擁護。結束は固いもようだ。
法律を勉強中のユニーサさんという21歳の学生は、メディアの取材に「1年以上苦しんでいた喉のヒリヒリ感が治ったんです。神に近づきそのパワーをもらえるなら何でもやります」と答えており、脳卒中を患ったことがある27歳のドリーンさんという女性は、「教祖に言われたとおり草を食べたら、私はついに歩けるようになりました」と語っている。
上の画像はこの件に関してYouTubeで紹介された、“Eat GRASS to ‘be closer to GOD’ @ Pastor”という動画のスクリーンショット。またFacebookやTwitterにもこうした写真が無数出回っている。「悪魔の子を宿しているためヒーリングが必要だ」と諭し、女性の体を慰めようとしたと報じられたこともあるダニエル氏。彼に対する批判の声は高まるばかりだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)