飛行機の離陸が遅れる理由は実に様々だが、トイレが原因で遅れることもあるようだ。このほど米アリゾナ州の空港で、トイレに異物が詰まっているとして飛行機がまったく飛べなくなってしまった。
現在ほとんどの飛行機においてトイレで使用する水は本当に少量。一瞬にしてトイレタンクに吸い込まれるあのバキューム・システムには迫力すら感じられる。そこにトイレットペーパー以外のものを誤って落としてしまったら、客室乗務員に連絡するか、それが恥ずかしければ自分で拾うのみである。
ところが12月30日、米アリゾナ州フェニックスからオハイオ州クリーブランドに向かうユナイテッド航空の飛行機は、その点について不心得な乗客を1人乗せていた。離陸前の機内トイレで誰かが赤ちゃんの汚れたオムツを便器に流し、詰まらせてしまったのだ。迷惑をこうむった1人であるリック・ミリガンさんという男性客は、『Fox8』の取材にその時の様子をこう話している。
「便器にオムツを流すなんて驚きました。最初は2~3時間の遅延になるというアナウンスでしたが、結局は“オムツは取り出せましたが、バラバラになったその繊維が配管に付着しているため作業に時間を要し、本日のフライトはキャンセルとなります”に変わってしまいました。信じられませんよ、まったく!」
こうして乗客は全員降機を余儀なくされ、航空会社が手配し、負担するホテルに宿泊して翌日午前中のフライトを待つことになった。一晩かけて応急処置程度はしたものの、そのトイレは故障していることが判明したため本格的な修理が必要になるという。ユナイテッド航空にしてみればふんだり蹴ったりのアクシデントであった。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)