米インディアナ州で最近、医学系の有名な博物館からホルマリン漬けのヒトの脳組織が多数盗み出されていた。犯人はこのほど逮捕となったが、それもこれもオークションサイトに出品され、高い金で買い求める人物がいたからであった。

米インディナ州の人々はもちろんのこと、そこを訪れる観光客にも大人気となっている「インディアナ医学歴史博物館（Indiana Medical History Museum：以下IMHM）。解剖で取り出され、ホルマリン漬けにされたヒトの体の組織が入ったガラスの瓶が多数展示されているが、最近そこから脳みそ入りの瓶が60も盗まれていた。

実はこの窃盗事件、“そうしたもののコレクターだ”と名乗るある人物が警察に密告したことから明るみに出た。「ホルマリン漬けのヒトの脳組織をガラス容器で6瓶、『eBay』にて600ドルで購入した。だがIMHMというラベルが貼ってある」という内容であった。これを受けてインディアナポリス署は、入札者を装い出品者に連絡するなどおとり捜査を開始。ほどなくしてデヴィッド・チャールズという21歳の男が逮捕された。

今回盗まれていたのは、1890年代から1940年代にかけて精神的な疾患を抱えた患者から検死後に取り出された脳組織だそうだ。Facebookでも同じように商売をしていたチャールズは、そこには「ハロウィンをこれで盛り上げたい人、連絡待ってます！」との添え書きをしていたという。

※　画像はimhm.orgのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）