笑い話にはいかにもありそうだが、実はなかなか起こらないのが映画館が誤って予定と異なるフィルムを上映してしまうというアクシデント。しかし、それがもしも子供たちが集まる映画館で本当に起きてしまったとしたら…!?
フロリダ州タンパのあるスクールの先生と保護者は今、「よりによって子供向けの映画を上映するはずの映画館ですよ。そこでとんでもないものが上映されました。あり得ない失態です」として、映画館の責任者に対し激怒している。
担任の先生と保護者らはこのほど子供たちを引率し、地元の超大型シネマ・コンプレックスである「Regal Cinemas Park Place」に向かった。スタジアムやショッピングセンターもあり、付近では有名なレジャースポットだ。子供たちが楽しみにしていたのは、ミッキーマウスの短編映画『蒸気船ウィリー(原題:Steamboat Willie)』。ところがこのフィルムが上映される直前の「予告編」でアクシデントが発生した。
『Nymphomaniac(もしも和訳すれば女性色情症患者)』なるポルノ映画の予告が流れてしまったのだ。しかもこの作品は、女性向けポルノを手がけることにおいては他の追随を許さないラース・フォン・トリアー監督による話題性満点の力作で、売り文句は“かつてこれほどまでに露骨な性表現はあっただろうか”である。
上映シアターを間違えたかと大人たちはとにかく大慌て。母親のひとりは現地メディアの『My Fox Tampa Bay』に、「慌てて子供たちの目を手で覆い、急いでシアターの扉の外に出ました。でも完全に覆い隠せるものではありませんよ。息子の目や耳に焼きついたその映像や声が消えることは当分ないでしょう」と話し、シアターへの苛立ちを隠さなかった。ちなみに映画館はこの時に客席にいた観客らに対し、無料鑑賞券を配布して謝罪としたそうだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)