カリフォルニア州で毎年開催され、世界の愛犬家の間でも大きな話題となる「最も醜い犬コンテスト」。そこで2007年に優勝していたミックス犬のエルウッド君が、体調不良の末に先月28日に死亡していたことが飼い主により発表された。
カリフォルニア州ソノマで毎年6月に行われる『ソノマ・マリンフェア』。その中で一番の人気を誇るイベントは、「世界で最も醜い犬“World’s Ugliest Dog”」を選ぶコンテストである。そこで2007年に優勝したのが、ニュージャージー州シューエル在住のカレン・キグリーさん(写真)が飼う、チャイニーズ・クレステッド・ドッグとチワワをかけあわせたエルウッド君。少し前から体調不良であった中、残念ながら先月28日の朝に8歳で死亡したそうだ。
こちらの写真は、エルウッド君のために飼い主のカレン・キグリーさんが開設していた公式サイトのフォトギャラリーから引用した。キグリーさんが、舌を左顎に垂らしながらヤブにらみを効かせるエルウッド君を飼うようになったのは2005年、生後9か月の時であった。左半分の歯が生えないなど口腔にも問題があり、容姿も醜いために買い手がつかない中でエルウッド君はキグリーさんに救われ、翌年にはその「世界で最も醜い犬」コンテストに出場して準優勝。2007年にはめでたくも優勝を果たした。
その後は動物関連の募金活動を中心に、200を超えるイベントにゲストとして出演したエルウッド君。人々もそのブサイクさをいつしか“愛嬌”と呼ぶようになり、キグリーさんは『Everyone Loves Elwood』という児童書を出版してさらに有名に。エルウッド君の死を公表した11月30日、キグリーさんは「その本には動物とふれあう意義や、少しくらい見かけが人と違ってもエルウッドは誰からも愛され、人々を笑顔にしていたことなどが綴られています。大切なことをたくさん教えてくれた愛しいエルウッドを失い、今は悲しみでいっぱいです」と添えている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)