12月10日、雨のFNBスタジアムにて行われたネルソン・マンデラ元大統領の追悼式。5万人以上もの参列者があったとみられ、アフリカで最大の追悼式であった。しかし、著名人の追悼の言葉を手話で伝えていた手話通訳者の技術が「怪しい」と言われている。
南アフリカ初の聴覚障害を持つ女性議員は、追悼式が始まると「ステージでANC副総裁の横にいる通訳者の手話がひどすぎる。彼は手話ができない。誰か舞台から下ろして!」とツイートしている。また、手話通訳者として働く男性も「彼の通訳は我々の築き上げた専門技術を無駄にした」とツイート。聴覚障害国際連邦青年部なども、「この“ニセ通訳者”は自分が何をしているのか全くわかっていない」と批判した。
「彼の手の動き、顔の表情、体の動きはスピーチをしている人の意に沿っていない。この手話通訳者がバラク・オバマ米大統領の発言を手話で伝えているのを見て、非常に恥ずかしく思った。彼自身が勝手に作った手話で通訳していた」と憤り、「追悼式での出来事は見るに堪えなかった。こんなことは起こり得るべきではない」と青年部は述べている。
この怪しい手話通訳者は過去数回ほどANCの行事にて手話通訳を担当したが、そこでも彼の手話に侮蔑や懐疑的な感想を持つ人がいたという。なお、通訳者の名前は公表されていない。
様々なチャンネルの手話通訳者と見比べてみても、彼の手話は非常にテンポが速く、手話の表現も短い。顔の表情も変わらなければ、他の手話通訳者と明らかに異なるサインを使う場合も見られた。
※画像は、YouTubeのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)