アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】「汚い」と救急車の搬送を拒否された女性、放置の末死亡。(南ア)

タウンシップの中でも貧しいエリアと言われている場所に住む女性が、「家が汚い」という理由で救急隊に病院への搬送を拒否された。救急隊は「家をきれいにするべき」と言って去った。女性は翌日死亡した。

数週間前から病気を患っていた44歳の女性がいた。11月28日、近所の女性が救急車を呼んだ。しかし救急車は到着したものの、救急隊は病院までの搬送を拒否した。

女性が住むプロテア・サウス(Protea South)というエリアは、巨大タウンシップ「ソウェト」の中でも最も貧しいエリアと言われている場所のひとつだ。家はトタンがかろうじて支え合っているような小屋。内部にはキッチンやストーブもなく、壊れたダブルベッドが部屋を占領し、少しの服が床に散乱している状態であった。救急隊は「小屋を修繕するためにも区の評議会に訴えるべき」と衛生面を直すよう指摘、さらには「どうせ病院へ行っても自宅へ返されるのだから、時間の無駄だろう」と言いのけて去って行ったのだ。

翌日、女性の容態は悪化し、近所の女性が再び救急車を呼んだが「プロテア・サウスのタウンシップには呼ばれても行かない」と断られた。近所の女性は諦めずに救急車を呼んだが、女性は午後6時半に亡くなり、救急車はそれより2時間経った午後8時半にようやくやって来た。

近所の女性は「誰かが病気になったら病院へ行くのは当たり前だ。私たちは汚すぎて救急車にも乗せてもらえないのか」と怒りをあらわにする。救急サービス当局はこの問題を深刻にとらえていると述べたが、被害者の家族からの正式な届出がないと調査はできないとしている。

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(TechinsightJapan編集部 FLYNN)