中国・福建省ビン候県に位置する南井村で、川の上流から流れてくる豚の糞の悪臭に耐えかねた住民の怒りが爆発、苦情が殺到している。
16日の『東南網』の報道によると、村の中心を流れているこの川の幅は約4m、水の色は黒褐色に変色し、川の端には豚の糞が放置されている。
「豚の糞の悪臭が毎日漂ってくるの。臭くて夜も眠れないわ。2週間もこのような生活を続けていてもううんざり。いい加減にして」と怒りを露わにするのは、この村に住む林さん。悪臭を放つこの川一帯は寒くなったにもかかわらず、ハエや蚊が大量発生している。
また、近所に住む陳さんは「数年前まではこの川の水は比較的きれいだった。夏になるといつもこの川で泳いだものだ。でも今はこのありさま。豚の糞だけでなく川に捨てられた家庭ゴミからの悪臭もひどい」と語る。
この村を管轄する責任者は「昔からここ一帯は養豚業で栄えてきた。特に川の上流には大小さまざまな養豚場が点在している。今回問題を起こした養豚場は、敷地面積約3000平方メートルの大規模な養豚場。その養豚場の一角に山のように盛られた豚の糞が隣接する川に崩れ落ち流れていたのだ」と説明する。
現在、福州市およびビン候県の行政機関は、この村一帯の養豚業者に対して養豚禁止命令を発しその取り締まりを行っている。さらに村の責任者、県の環境保護責任者および畜産部門は、養豚場の清掃に追われているとのことだ。
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(TechinsightJapan編集部 藤川)