占いが当たらなかったことに腹を立て、占い師の家へ放火した男に懲役3年8か月が言い渡された。男は幼い頃、「大きくなったら裁判官になる」と占い師に言われたが実際にはエンジニアになった。また、昨年転職をする際に「年明けは順調」と言われたものの、仕事が決まらなかったために腹が立ったと供述したが、放火については否認している。
『聯合新聞網』が26日に報じたところでは、事件があったのは昨年4月18日。新竹県キュウ林郷にある占い師の家で夜、火災が起きた。警察は、ガソリンをまいて放火されたものだと断定。防犯カメラの映像から細長い容器を持った男が確認され、現場付近は薄暗く人通りも少ないことから、男への容疑が強まった。
占い師によれば、男とその母親は過去に占い師の所有する家を借りて住んでいたことがあり、当時占い師は「しっかり勉強すれば裁判官になれる」とまだ幼かった男を励ましていたそうだ。また男の母親から、男が占い師の息子が勤めるテクノロジー会社への転職を考えていると聞いた占い師は、年明けに募集があることを知っていたために「年明けに探した方が順調」と教えたそうだ。ところが男は履歴書も送らずにいたので、転職は成功しなかった。
事件当日の朝、男は怒った様子で占い師の家を訪れ「全然当たらないじゃないか」、「なんでまだ仕事が見つからないんだ」と話し、帰り際には「また来るからな」と言い残して行ったという。
占い師はこの男について、「小さな頃から見てきた子なので罪を認めさえすれば、責任の追及はしない」と話しているが、男は容疑を否認しており、裁判では反省の色が見られないとして懲役3年8か月が言い渡された。
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(TechinsightJapan編集部 片倉愛)