シンガポールで今、23歳のとある男が話題になっている。あまりにもスーパーヒーローな名前を持っているためだ。これは祖先に感謝、親のセンスに感謝であろう。しかし…。
警察や裁判所、そして刑務所もその名前には思わず苦笑したに違いない。なんと世界で大人気のスーパーヒーローを逮捕し、禁錮刑を言い渡し、投獄したのだ。シンガポールのとある刑務所で服役している受刑者が、あまりにも分不相応な素晴らしい名を持っているとして話題になっている。
こちらの画像は本人がFacebookで紹介したIDカードのスクリーンショット。1990年5月13日生まれの23歳、バットマン・ビン・スーパーマン(Batman Bin Suparman)である。Facebookには、スーパーヒーローのコスチュームに身を包んだ若者たちが元気にポーズを決める写真が満載の、彼の名にあやかった“Batman Bin Suparman Fan Club”なるページも存在するため、なかなかの有名人らしい。
ところがこのバットマン、地元ではとんでもない悪党で通っており、兄のキャッシュカードを盗み下ろしたお金でヘロインを購入して逮捕され、33か月の禁錮刑により収監されてしまった。これにはファンクラブのメンバーも、「なんだお前は悪党だったのか。名前負けもいいところだな」とコメントするなどかなりがっかりしている様子。彼の人生は弱い者を助けるヒーローさながらであることを求められていたのだ。
なお、“Bin”は“son of”という意味。スーパーマンという素晴らしい響きを持つ苗字の家系に生まれ、なんともクールなファーストネームを命名してくれた親に感謝といったところだが、成長とともに彼はそれを誤って背負ってしまったのか。女の子にも騒がれるようになり、自分はなかなかの存在だと意識するようになってからの彼はかなりふんぞり返っていたもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)