背の高い荷台を載せた小型トラックが突然バランスを崩したらどうなるか。慣れたトラックで連日のように長距離を走っているという職業ドライバーでも、高速走行中に不意をつかれればどうにも対応することが出来ない、そんな恐怖の映像が中国から発信され話題になっている。
さる10月20日、中国は浙江省舟山市の海をまたぐ高速道路を走っていた1台の業務用トラック。保冷車のような背の高い荷台を載せたその小型トラックが突然バランスを崩し、事故を起こすまでの様子が橋に設置されている監視カメラに捉えられた。
トラックを運転していたのはSong Mingtangさん。前を走るトラックに近づき過ぎたことを察して慌ててブレーキを踏み、ハンドルを切ったところバランスを崩してしまったという。背の高い荷台の重みも条件を悪くしたとみえ、車体は右に左にと激しくブレてしまう。
もはや片輪走行となって橋の左右の欄干に繰り返しぶつかること約10秒間。トラックは最終的には横倒しになって道路をふさいでしまったが、橋からの転落という最悪のシナリオだけは避けられた上に、Songさんも同乗者もかすり傷程度で済んだことが幸いである。
公開された映像からはSongさんが必死にハンドルを切り続ける様子が伝わってくるが、一旦バランスが崩れた背の高い車は、上体を立て直すのにこうも苦労するのかと恐ろしい限りである。またその道路の側部はコンクリートと鉄で出来た頑強な欄干で守られているが、大型のトラックやバスの落下を防ぐほどの高さはない。橋の15m下は冷たい海。Songさんのその時の恐怖のほどは想像に難くない。
ちなみに後続の車たちは、そのトラックの不安定な様子に冷静に対応しており、ゆっくりと停止したため二次的被害は起きていない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)