発砲事件が起きるも、“頑強な作りのスマートフォンがユーザーの大切な命を凶弾から護る”という奇跡がアメリカでまたしても起きた。フロリダ州の男性が、胸ポケットにスマートフォンを入れていたお陰で命拾いをしたのである。
このほどフロリダ州オレンジ郡で、ウィンターガーデンという町のガソリンスタンドに2人組の強盗犯が押し入り、従業員の男性に向けて1人がリボルバーを発砲して逃走という凶悪な事件が起きた。
その時、店にいたのは従業員の男女計2名。犯人は金庫を開けるよう要求したが、共に上手く金庫を開けられず、その様子に苛立った犯人らは巡業員の男性に向けて発砲した。しかし男性はスマートフォン(台湾の「HTC」製)を胸のポケットに入れていたことが幸いし、それが銃弾を受け止めたため見事に被弾を逃れたのであった。
通報によりウィンターガーデン警察署の警察官が駆けつけたが、意外にも男性は自分が撃たれたことをその瞬間に自覚していなかったとのこと。「怪我をしたようなちょっとした痛みがあり、シャツを脱ぐためにスマホを取り出したら、スクリーンがひどく壊れていてその下に銃弾が埋まっていることに気づいたんです」と語ったそうだ。
念のため男性は病院に運ばれたが、かすり傷のみで数時間もなく退院。この写真は警察署がメディアに公開したものだが、スマホのスクリーンはこの通りクモの巣状に激しく割れ、衝撃の強さを物語っている。同署は現在、店に設置された監視カメラが捉えた映像をもとに、黒のヨットパーカーの上に交通誘導警備員が着用する黄色のジャケットを着た犯人の行方を追っている。
ちなみに胸ポケットのデバイスにより奇跡的に助かった事件はこれが初めてではない。2007年にはイラクでiPodを入れていた米軍兵が、そして2011年にはジョージア州で携帯電話の電池パックがユーザーの命を守っているほか、豊胸手術で埋めてもらったシリコンのお陰で命拾いした話が報じられたこともある。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)