アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】歴史に名を残した心臓外科医の靴を盗み…。看護師ら44年目に謝罪。(南ア)

10月21日の南ア通信(SAPA)によると、2人の看護師が44年前の罪を告白した。1969年のこと、彼女たちは実習中の病院で世界的に有名な医師の靴を盗んでいたのである。このたび2人は当時の靴を持って謝罪した。

10月半ば、2人の看護師は靴を片方ずつ手に持ち、心臓移植の博物館である「ハート・オブ・ケープタウン博物館」を訪れ館長に自らの罪を告白した。44年前の1969年、ある人物の靴をこっそり持ち帰っていたのだ。その人物の名は“クリスチャン・バーナード”、世界で初めての心臓移植手術を成功させた人物であった。

クリスチャン・バーナード教授は1967年12月3日に当時働いていたケープタウンのグルート・スキュール病院で、交通事故で脳死と診断された24歳の女性の心臓を55歳の男性に移植した。その2年後のある夜、実習生として働いていた看護学生2人が手術室を清掃したときに、バーナード教授の白い手術用ブーツがあるのに気づいた。大きめの文字でバーナード教授の名前が書いてあるその靴を、2人は片方ずつ持ち帰ったのである。彼女たちの話によると、その翌日に病院では靴がないことに大騒ぎとなったが、2人は騒ぎの大きさにおののき何も言えなかったそうだ。

44年後、2人はようやく罪を償うことを決意。「ハート・オブ・ケープタウン博物館」に向かい、靴を博物館に寄贈した。残念ながら被害者であるバーナード教授は、2001年に心不全で亡くなっている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)