車を見張ればチップをもらえると当たり前のように思っているカーガード。チップを払わなかった人に嫌がらせをするのはお門違いというもの。通常ならすぐに違う車に行くほどあっさりしているのだが、今回のガードマンはあきらめるどころかチップを拒否した車に殴り掛かったのだ。
南アフリカの駐車場には「カーガード」と呼ばれる人々がいる。彼らは車上荒らしなどから車を守るためのいわばボランティアのような存在だ。運転手はカーガードに車を託し、帰り際にチップを渡す。とはいえ彼らにチップを渡すかどうかの判断は、運転手に委ねられる。
去る4月21日、ケープタウンのランディドノーというビーチで過ごしたカップルが車に戻ったところ、カーガードがチップを求めて近づいてきた。カップルの男性が「今は財布を持ってないから(チップを)払えない」と告げると、カーガードは「『ありがとう』と言え」と高圧的な態度で迫る。男性は「(自分の車は)保険に入っているから(カーガードは)必要ないんだ」と説明した。通常のカーガードならばここであきらめて違う車へと向かうはずなのだが、このカーガードは執拗にチップを要求したのだ。
このとき男性はカーガードがフランス語訛りの英語で話すことに気づき、南アフリカ人ではないと思ったため「自分の国へ帰れ」と言ってしまった。それが火に油を注いだのか、カーガードは男性の車の前に立つとボンネットを叩き、ワイパーを壊した。右側後部ドアをへこませ、さらには運転席側のドアを開けようとする。恐怖を感じた男性は、必死でドアを閉めて車を走らせ逃げたという。本件に関しては、現在警察が調査中とのことだ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)