アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】とんだとばっちり。爆発物らしきものを通報したら、テロリストとして警察へ連行。(南ア)

ケープタウンに住む男性2人が、エミレーツ航空機内で爆発物らしきものに気づき、フライトアテンダントに知らせた。だが航空会社にテロの容疑者と疑われてしまい、警察に通報されてしまったのだ。

南アフリカの新聞『Die Burger』によると4月15日、ケープタウンに住むクルーガーさん(33)とパートナーのアヴェナントさん(32)がドバイからケープタウンへと飛ぶエミレーツ航空機内で爆発物のようなものを発見したことから始まる。クルーガーさんが朝食後にトイレに入ると、便座下に紙片があるのに気づいた。その紙片を見た瞬間、彼は凍りついたという。知らない言語で書いてあったのだが、「イスタンブール」「爆弾」といった単語は判読できた。すぐにフライトアテンダントに報告、解読してもらったところ、「もしパイロットが、ケープタウンではなくイスタンブールに進路を変更しなければ、飛行機を爆破する」といった内容だった。

大惨事を想定し緊迫したクルーガーさんたちだったが、しばらくしてフライトアテンダントから「機内を調べた結果、問題なくフライトを続けることができる」という返答をもらい、心からほっとした。

しかし、ここからが2人の悪夢のはじまりだった。エミレーツ航空機は無事ケープタウンに着陸したが、機長から安全のためしばらく席を離れないようにとのアナウンスがあった。続いて警察官が何十人も機内に搭乗すると、クルーガーさんたち2人に降りるよう命じたのだ。2人は乗客の視線を浴びながら、容疑者のように降りていった。

クルーガーさんらは警察の取調べで、エミレーツ航空が2人を“テロ行為を行う容疑者”として警察に届けたことを知り「エミレーツからの詳しい事情を知りたいし、謝罪をしてもらいたい」と憤っている。南アフリカにあるエミレーツ航空に新聞社が問い合わせたところ、事実関係を認めたものの依然調査中という回答であった。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)