裁判所が異例の裁判命令を下した。交通事故で死亡した男性の遺体から、血液を採取することを承諾したのだ。この血液があることで、1人の女の子に不動産が相続されることになるという。

ヨハネスブルグからおよそ270キロ南下した小さな町Odendaalsrusに住む男性が、4月11日に交通事故で亡くなった。通常通り葬儀を行ってから火葬されるが、ここで裁判所から緊急の命令が下された。「男性の遺体から血液の採取を認める」というものだ。

4月13日のアフリカーンス語新聞『Beeld』によると、男性の血液はある1歳の女の子がこの男性の子供であることを証明するために裁判で必要な物証として保管されるとのこと。女の子の母親である男性の婚約者が、男性が遺書などを残していない代わりに血液サンプルを採取することができるか裁判所にたずねたところ、裁判所が緊急申請として認めたからだった。

1歳の女の子は、DNA検査で亡くなった男性が父親であることが証明されると、男性の不動産を相続することになる。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）