アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】オスカー・ピストリウス被告の保釈が決定。保釈金1000万円で留置場を出る。(南ア)

2月22日午後4時半、1時間以上も読み上げていた裁判官はようやく結論に到達した。交際相手のリーバ・スティーンカンプさんを射殺したとして逮捕されていたオスカー・ピストリウス被告の保釈が決定した。

2月14日早朝、交際相手を銃で4発撃ち殺害した容疑の両足義足のスプリンター、オスカー・ピストリウス被告(26)。保釈をめぐる裁判の4日目にようやく結論が出た。

州検察は「被告は交際相手を侵入者だと思っていたとしても、殺害の意志はあった」と保釈の取り消しを、弁護側は「被告はスティーンカンプの殺害意志はなく、逃亡の恐れもない」と保釈を要求していた。

裁判官が保釈の結論を導く前に、ニュースチャンネルでは4日間にわたる裁判の内容を一部始終放映。映像は過去の写真を使用し音声のみ生放送だったが、時折ピストリウス被告のものと思われる嗚咽が聞こえていた。最後に裁判官が保釈の要求を認めると読み上げたときは、「YES!!」と喜ぶ傍観者の叫び声があがった。

保釈金は100万ランド(約1050万円)だが、頭金10万ランドを3月1日までに払うこと、事件のあった自宅への立ち入り禁止、公示している住所以外の居住禁止、パスポートは取り上げられ空港に近づくのも厳禁。さらにブルックリン警察署に月曜から金曜の午前7時から午後1時までの間に必ず出頭すること、そして所持していた銃器はすべて押収されることになる。

ピストリウス被告の叔父は「ひとまず家族一同ほっとしている。被害者の家族へお悔やみを伝える」と述べた。一方、スティーンカンプさんの親族は「結果はどうあれ、リーバは帰ってこない」とコメントしている。ピストリウス被告は裁判後、午後6時過ぎにランドローバーで裁判所をあとにした。

これから本格的な裁判が始まるが、それは3か月以上先の6月4日の予定だ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)