この時期、ケープタウンで毎年発生する海での溺死。クリスマスの一日だけでも報告されているだけで3例が救出、3例が行方不明または後日遺体で発見されている。
ケープタウンのクリスマスは暑い一日だった。家にプールのない人々はこぞって海へ行くので、ビーチには砂が見えないほどの人が集まる。救助隊は常に人そしてサメがいるかを監視しているが、海で溺れる人も少なくない。
12月25日、ケープタウンから35キロほど北上したメルクボストランドのビーチでは、8歳の少年が救助された。少年は叔母と一緒にビーチでピクニックをしていたが、海の中へ遊びに入り溺れた。救助隊がいち早く駆けつけたため、無事であった。溺れた場合、救助後に呼吸が戻ったとしても「二次性溺水」という肺内部に炎症や呼吸不全を起こす症状がある。病院へ搬送された少年も、発症しないか見るために入院することとなった。
さらに、そこから少し南へ行ったところにあるテーブルビューのビーチでは15歳の少年が救助され、病院へと搬送された。少年はお酒を飲んでいたという。そして、同日午後にはケープタウンのミューゼンバーグビーチで1歳の男の子が保護された。男の子は姉と遊んでいたところ、海のほうへ走って行き波にのまれたがすぐに救助隊に助けられた。現在病院で経過を見ている。
この3例は助かったのだが、ケープタウンの街中にあるビーチでは6歳の少女が波にのまれて行方不明となった。ボートとヘリコプターが出動したが、12月26日に少し離れた海中で遺体となって発見された。また東ケープ州では15歳の少年が行方不明となっている。彼は友人たちと遊んでいたのだが、サメに襲われて行方が分からなくなった。ダイバーたちが捜索したものの見つからず、サメがまだ近くにいるということで捜索は打ち切りとなった。後日、少年の水着だけが発見されたが体は見つかっていない。
また、ケープタウンのホウトベイビーチでは20歳の男性が溺れた。友人らが救出しようとしたが波が高くて助けられず、救助隊が海面から2メートル下に沈んでいる男性を発見、病院へ搬送されたが死亡が確認されている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)