アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】子供がトラウマに…子供映画の時間に究極のホラーを誤って流したテレビ局。(南ア)

子供が喜ぶはずのバービー人形の映画。ところが実際にテレビで放送されたのはR16指定のホラー映画だった。日曜日の朝に女性のヌード満載の番組を流すなど、ここ最近の南アフリカテレビ局は放送管理がなっていない。

南アフリカの衛星放送「DStv」は多彩なチャンネルがあることで人気がある。スポーツだけでも10チャンネル以上、映画、ドキュメンタリー番組、ニュースに子供向けチャンネルと豊富にそろえられている。しかし、その中の映画をメインにしたチャンネル「M-Net」で映画を誤って流す放送事故が2件起こった。

ある母親が、5歳の息子と2歳の娘が喜ぶと思い『バービーとマーメイド』という子供向け映画を録画しておいた。しかし、喜ぶはずの娘が恐ろしさのあまりに叫びだした。驚いた母親が駆けつけると流れていたのはR16指定、ホラー界巨匠スティーブン・キングの『骨の袋(原題:Bag of Bones)』。M-Netチャンネルが誤って『骨の袋』を放送、13分後にバービーの映画が始まった。母親は「5歳の息子は完全にトラウマになっている」と怒りをあらわにしている。

M-Net管理者によると「不適切な内容を放送することは、会社内においてはすぐに内部調査を必要とするほど非常事態である」と事の重大さを語っている。

M-Netは今年の10月21日、日曜日の朝にもPG13指定(13歳未満の鑑賞には、保護者の強い同意が必要)の『Hollywood’s Best Directors』という女性の胸を露出した性的な映画を放送し、苦情が殺到した。DStvでは年齢制限のある映画や番組にはパスワードを入れないと視聴できないようにするシステムがあるが、その時は誰もが見られる状態になっていた。

社内でもスケジュール管理を行う職員を中心に厳重に注意を促していたのだが、舌の根の乾かぬうちにホラー映画誤放送が起きてしまった。この2件で利用者がBCCSA(南アフリカ放送苦情協会)に報告、BCCSAが調査を行うこととなった。M-NetはBCCSAの調査で「放送スケジュールの際に行う通常の処理を職員が把握していなかった。今後このような事故が起こらないよう最善を尽くす」と述べている。

11月29日、BCCSAはM-Net対して1件につき2万ランド(約18万5000円)、合計4万ランド(約37万円)の罰金を今年の12月末までに支払うように命じた。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)