トラック運転手が1人の命を救った。自殺の名所と言われている橋で飛び降りようとしている男性をトラック運転手が説得して自殺を防いだのだ。この出来事の数時間前に、すでに1人飛び降りていたそうだ。

この運転手（54）は10月10日午前2時、高速道路を南アフリカのプレッテンバーグベイに向かって走行中、ある橋の緊急停車エリアに車が停まっているのを見つけた。「車から出てきた男性は青白い顔をしていたから、橋から飛び降りるってピンと来た。」という運転手は、すぐに駆け寄りこの男性と話をした。

男性には妻と2人の子供がおり、自分の書いた遺書を子供たちに渡してくれるよう運転手に頼んだ。偶然にもそのとき男性の娘から携帯電話に電話がかかってきた。そこで運転手が「お父さんが橋から飛び降りようとしている」と話すと娘は泣き出し、男性の妻に代わった。しかし男性は家族の悲鳴を無視して橋の方へと歩き出した。そのため運転手は男性の腕を掴み、すぐに警察に連絡し、警察署へ行こうと男性を説得した。

説得から1時間後、運転手は無事に男性を警察へ連れて行き、男性の家族に迎えに来るように連絡した。

実は男性が飛び降りようとした橋は自殺の名所とも言える橋。男性が飛び降りようとする数時間前に別の男性（28）が橋から飛び降り自殺していた。1971年に橋が完成して以来、85人目の自殺者、今年に入ってから4人目だった。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）