人の罪を裁くというある意味神聖な場所で、しゃべり続ける騒々しい男がいた。裁判長が警告をしてもまったく耳を貸さない。男は房へ閉じ込められたが、それを不当として裁判所を訴えたのだ。

南アフリカのムプマランガ州にあるエルメロ裁判所。裁判中にもかかわらず、男はうるさくしゃべり続けていた。裁判長はこの男を含む数名に静かにするよう警告を出した。しかし何回警告しても聞かず、特にこの男は裁判長の警告を無視していたようだ。話を聞かない男は、ついにはドアを乱暴に開けて出て行こうとした。男は捕まえられ、裁判所にある房に数時間閉じ込められた。

10月10日の現地紙によると、この処分に対してなんと男は裁判所を訴えた。自分の行いを棚に上げ、「悪質な逮捕だ」として裁判所に対して慰謝料5万ランド（約45万円）を請求したのだ。このムプマランガ州にあるエルメロ裁判所は、南アフリカでもっとも忙しい裁判所で有名、つまりもっとも治安の悪いエリアとも言える。

裁判官はこの男の振る舞いを「手に負えない子供のようだ」と述べている。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）