金メダリストたちを出迎えた人々の中に1人の少女がいた。彼女は、ある金メダリストをパーティに誘った。誰もが夢物語と思っていたが、ついにそれが実現したのだ。
8月初め、メダルを首から提げてロンドンから帰国した、水泳金メダリストのチャド・レクロー選手。甘いマスクと鍛え上げた肉体、そしてあのアメリカ水泳王者マイケル・フェルプスに勝利したことで一躍有名となった。
その到着を待つ人々の中の1人、授業をさぼってまでチャド選手を待っていたのがメラニー・オルハウスさん(17)だった。彼女は2人の写真を貼り付けて「卒業ダンスパーティに一緒に行ってくれない?」と書いたポスターを掲げていた。メラニーさんは数か月前にボーイフレンドと破局したばかりで、卒業パーティに行く相手を探していたのだ。その時、チャド選手が「たぶん大丈夫だよ」と答えたことで話題となった。スター選手であるため、ドタキャンもやむを得ないと思われていたが、約束は守られた。
9月29日、南アフリカのトップデザイナーから提供されたラメ入りの黒いロングドレスをまとい、ヘアドレッサーそしてメイクアーティストによって変身したメラニーさんは、金メダリストがかすむほどのゴージャスな女性になった。2人はオープンカーで卒業パーティ会場へ到着。チャド選手がメラニーさんをお姫様抱っこして車から降ろすと、腕を組んでレッドカーペットを歩いていった。
チャド選手とメラニーさんは午前1時までパーティを楽しんだ。チャド選手自身は水泳の練習のため、高校の卒業パーティを最後まで楽しむことができなかったそうだ。チャド選手は「最高だよ! 2次会も3次会も楽しい」とツイートしている。
メラニーさんは「プリンセスになったみたい。素晴らしい出来事だったわ!」と翌日になっても興奮がおさまらなかったという。生徒たちがこぞってチャド選手と写真を撮るので、メラニーさんは彼と踊ることができなかったが、高校卒業の良い思い出になったようだ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)