南アフリカの東ケープ州に住む男（40）が、起訴件数の記録を塗り替えた。現在起訴されているだけでも33件のレイプ、33件の殺人未遂。それ以外にもこの男のDNAに合致する犯罪は、40件に上るとみられている。

現在確認されている33件のレイプ被害者は、10歳から14歳の少女たち。男は少女らを茂みへとおびき寄せ襲った。男が逮捕されたのは今年の1月。被害者の1人が男のあとをつけ家を突き止め、警察に通報したことがきっかけだった。

5月に行われた裁判で、男のDNAが33件以上の事件に関与していることが検事側から明らかにされた。検事は「科学捜査の結果、男が関わっていると思われる犯罪が山のようにあった」と言い、裁判官からどれぐらいあるのかという問いに対し、「（現在起訴されているものも含めて）プラスマイナス97の犯罪に関わっていると思われる」と述べている。それらのほとんどが、殺人未遂または性犯罪だとのこと。

6月6日の裁判に現れた男は、赤いTシャツにジーンズでおとなしく被告席に座っていた。裁判所の外では幼児虐待反対を訴えるグループが集まり、「幼児被害者への早急な決断を！」、「幼児虐待者に保釈なし！」といったカードを掲げていた。

検事は「膨大な数の訴訟事件になるので、的確に調査をするための時間が必要だ」と述べた。今回の裁判で、男は精神鑑定を受けることが決定している。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）