アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】知識経済力指数、台湾がアジア1位に。

このほど世界銀行が発表した「2012世界知識経済指数」によれば、台湾は10ポイント満点中8.77ポイントで、世界146カ国中13位、アジアでは1位に評価された。日本は22位、シンガポールは23位、韓国は29位だった。

世界銀行が発表する世界知識経済指数は現在、国際間の知識経済競争力を比較する総体指数として注目されており、教育、イノベーション、情報通信技術(ICT)、経済インセンティブメカニズムの4分野、12項目で評価が行われる。

今回の評価について台湾の行政院経済建設委員会は、台湾は教育、イノベーション、情報通信技術の3つの分野で安定した発展ぶりを見せ、いずれも世界の上位10位に入っていることが全体の高評価につながったとみている。一方で、経済インセンティブメカニズムの分野では35位に評価されており、規制緩和や貿易障壁撤廃の面で改善の余地が少なくないことが示された。

行政院経済建設委員会によれば、2000年から2012年の間に台湾の知識経済指数は進歩を続けており、2000年には世界ランキング16位だったが、2012年は13位と3ランク前進。トップ国との差も0.82ポイントから0.66ポイントに縮小されている。また、世界的な不況を受け2012年の世界知識経済指数の平均は2000年に比べ低下しているが、韓国の0.45ポイント低下、日本の0.53ポイント低下に比べ、台湾は0.06ポイント低下にとどまったことから、行政院経済建設委員会では台湾の知識経済力が世界経済の影響を受けにくいと分析している。

なお、2012年の世界上位5カ国は順に、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、オランダ、ノルウェーだった。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)