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ほとんどの国において交通事故死亡率は殺人死亡率より高い結果が出ているが、やはり『犯罪大国』南アフリカ、殺人の割合のほうが高い結果となった。
2月7日、南アフリカ異民族研究所(SAIRR)の調査によると、2010年4月から2011年3月末までの間で、殺人で死亡する割合が交通事故死亡率を上回っていることがわかった。
10万人中28人が交通事故で亡くなるのに対して、10万人中32人が殺人で亡くなっている。通常ならば、交通事故で亡くなる割合のほうが殺人よりもはるかに高いのが普通だ。アメリカですら、交通事故死のほうが殺人よりも3倍ほど多い。ちなみに日本の殺人発生率は10万人中0.8人(2010年)、交通事故死亡率は10万人中3.85人(2009年)となっている。
南アフリカでいうとリンポポ州とムプマランガ州が『世界標準』に近いそうだ。2州とも交通事故のほうが殺人死亡者より2倍も高かった。
しかし、南アフリカも犯罪率の減少には力を入れている。南アフリカの殺人発生率は昨年よりも7%減少しており、1994年と比べると殺人の割合は半減しているのだ。一方交通事故のほうもメディアを利用したり検問を増やすなどしているが、夏休みが始まる2011年12月1日からたった3週間だけで、1023人が交通事故で亡くなっている。一見交通事故死亡率のほうが多いイメージだが、それでもやはり殺人死亡率が上回っているのが現状だ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)