オーストラリアの海上で男性2人と彼らの息子2人が乗っていた船のエンジンが故障し、彼らは海上に放り出されたものの無事救助された。命を救ったのは事故に対しての適切な対応、そして1つのクーラーボックスだった。

5日、この4人は釣りのため全長12メートルの船に乗り込み、シドニーのボタニー湾を出発した。200キロ先のポイントを目指していたが、わずか8キロの地点で突然エンジンが故障し、船が沈没するという危機が彼らに襲いかかった。

だが、船が沈むと判断した男性らの対応は素早かった。彼らはまず救命胴衣を着用し、貴重品、SOS発信用の非常用位置指示無線標識装置、クーラーボックスを手にすると、船が沈没する直前に海に飛び込んだ。そして非常用位置指示無線標識装置を作動させた後は海上に浮かぶクーラーボックスにつかまりながら、救助が来るのを待ち続けていたのだ。

45分後、事故現場にやって来た救急隊のヘリコプターが海上に浮かぶ4人を発見し、救命ボートが投げ込まれ無事に救助された。

彼ら4人のうち男性1人は混乱の最中に脚に軽傷を負いシドニーに到着後病院に搬送されているが、全員命に別状はないとのことである。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）