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12月14日、南アフリカの国民の休日が1日増えた。これによる損失は日本円でおよそ650億円だといわれている。12月だけでも既に3日ある休日、できれば全く休日のない10月または11月に分散して欲しいものだが・・・。
南アフリカの休日は年間12日ある。12月14日、大統領代行は12月27日を国民の休日とすることを発表した。これに対し、南アフリカ監査法人(BDO SA)は「南アフリカ人は年間13日となった休日を存分に楽しむだろう。この休日数は、アメリカ、フランス、シンガポールなどと同じだが、実際には大きな違いがある。」と指摘する。
南アフリカは、失業率が非常に高く、いうなればまだ発展途上国であり、他国との経済競争に打ち勝たなければならない。新たに休日を増やすことで、微力ながらもがんばっている世界競争への意欲をそがれることになるということらしい。
一方では、南アフリカのいわゆる夏休みのこの時期、ほとんどのビジネスが休日であるため、経済的にも雇用側にも問題がないのではないかと言われている。しかしBDO SAは、有給を27日に取得している人は、この日に使う予定だった有給を来年に利用するので会社側が損をすることになり、さらには数日前に決定したこの休日で、27日に働く労働者はいわゆる「休日出勤」という扱いになり、通常の賃金に上乗せして支払わなければならなくなることを懸念する。
こういった諸々の事情を合わせると、27日を休日とすることで発生する損失は70億ランド(約650億円)にも上るであろうと言われている。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)