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先日、台北市の萬華警察署の壁にマジックペンで矢印を書いた観光客の男性が逮捕された。目撃した警察官が男性に尋ねると「道に迷うのを怖れてしるしをつけた」と話したという。
逮捕されたのは中国からの旅行者の男性(61)で、先月末から台湾に住む妹の家に滞在していた。妹が仕事に出ている間、台湾の街を歩こうと思い立ち、家から2キロほど離れた観光地、西門町を目指したが、帰り道を見失うのを怖れて曲がり角の壁や柱などに矢印をつけながら歩いた。
男性は、「警察署の壁だとは思わなかった。そもそも壁に矢印を書くことが犯罪だとは思わなかった」と話しており、悪意はなかったと思われるが、男性には6000元(約1万5000円)の罰金が科せられた。
大都会の真ん中で、道を尋ねようと思えばいくらでも人はいる地域なのだが、男性は誰かに聞こうとは思わなかったのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)