15日午後、新竹県警察にタクシーのトランクに人が乗っているという通報があった。誘拐事件の疑いがあるとして、パトカー数台で追跡したところ、6人の中国人旅行客のうち座席に座りきれない1人がトランクに入ったのだという。

警察の調べによれば、6人の中国人旅行客は新竹県の知人を訪れるために桃園県からタクシーを利用。その際、交通費を節約しようと2台に分かれて乗ることを拒み、1人が助手席、4人が後部座席、1人がトランクに乗車した。

通報した人の証言によれば、タクシーのトランクはきちんと閉じられておらず、その隙間から片手が出て揺れていたので、誘拐された人が助けを求めているのだと思ったそうだ。

6人を乗せた運転手には桃園から新竹までの運賃1500元では補いきれない定員外乗車違反3000元の罰金が科せられた。

1台への乗車を無理強いしたのは旅行客の方なのに、運転手だけが罰せられて気の毒な気もするが、定員外乗車が事故に繋がる可能性もある。命を預かる仕事であることを自覚し「安全第一」の姿勢を望みたい。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）