5月3日、東日本大震災でたくさんの義援金を被災地へ寄せた台湾に対する感謝の広告が台湾紙の『聯合報』と『自由時報』に掲載された。広告は、150億円以上もの義援金を寄せた台湾に対し、日本政府が感謝の広告を出さなかったことに疑問を感じた日本の有志の人たちによるもので、「ありがとう、台湾　私たちは永遠の友達」というカラー広告が2分の1ページに載せられた。

「親切にされたらありがとうと伝えるのは人間として常識」という考えのもと、日本の広告デザイナーである木坂麻衣子さんが「ツイッター」などを通じて提案した台湾紙への広告掲載。1口1000円の募金の呼びかけには、約240万円の広告掲載料を大きく上回る1900万円以上が集まった。残金は被災地に寄付されるという。

感謝されることを期待して支援したわけではないが、中国や韓国には出された感謝広告が台湾には出されなかったことに関しては、台湾国民の間でも疑問の声が上がっていた。

日本人有志たちの熱い感謝に、台湾外交部は「日台の民間の友好が更に深まった」とコメントしており、有志の人たちが伝えたかった想いは台湾国民にも十分に届いたに違いない。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）