アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】「トイレに流れなかったから投げ捨てた」浴室で出産した赤ちゃんを窓から捨てた中学生。(台湾)

台湾新北市土城区で8日、生まれたばかりの赤ちゃんが遺棄され死亡する事件が起きた。赤ちゃんを捨てたのは14歳の女子中学生で、少女は自分が妊娠していることに気がつかなかったと話している。

8日夜10時、付近の住民が歩道の近くで「ボン」という音を聞き、見に行くと、へその緒も胎盤も繋がった状態の赤ちゃんを見つけた。目撃者の話では、この時すでに赤ちゃんの心臓は止まっていたようだが、病院へ搬送される間に泣き声を上げ、意識を取り戻した。しかし、病院に着いてから呼吸が困難になり、最後は脳内出血のため死亡した。

警察の調べにより、赤ちゃんを捨てたのが、歩道の傍のマンションの2階に住む14歳の女子中学生であることが分かった。警察によれば、少女は入浴中に突然お腹が痛くなり赤ちゃんを出産、どうしていいかわからずに、初めはトイレに流そうとしたという。しかし、流れなかったために浴室の窓から投げ捨てた。

この少女は、父親と母親、3人の兄と暮らしており、家族は少女のお腹の膨らみに気付いていたようだ。しかし、少女はかつて腹膜炎の手術を受けており、何日も便秘が続いているので大きく見えるのだと思い、妊娠に気付くには至らなかった。

少女は産後も病院で処置を受けなかったためかなり衰弱しており、警察が緊急搬送。現在、療養中だという。また、こどもの父親は同じクラスの学生だと話している。

自身の妊娠を知らず、突然赤ちゃんが産まれたら、誰だって慌てふためく。しかし、トイレに流そうとしたり、窓から投げ捨てるなどという残忍なことがなぜできるのか。さらに、少女は赤ちゃんを投げた後、下に降り、「頑張れ!頑張れ!」と赤ちゃんに声をかける住民に交じって、その様子を見ていたという。性への知識不足が引き起こした今回の悲劇からは、性教育だけでなく、命の教育の必要性も感じられてならない。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)