アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】"アルコールモンスター"撃退のためお酒の販売は2時でストップ。ニューイヤーイブのパーティが新条例で悪影響か?(南ア)

西ケープ州は静かな2011年を迎えるかもしれない。バーやクラブ、リカーショップがアルコールを販売する時間を大幅に削減、翌朝2時までとなったからだ。

この条例は2009年の『西ケープ州アルコール法』に則ったもので、条例改正案が先週承認され、12月28日に一般に発表された。この条例によると、都心のクラブや飲食店でのアルコール販売は午前2時まで、また住宅街近辺のバーやリカーショップは午後11時までに閉めるというもので、12月31日深夜から適応される。この条例に違反すると、アルコール販売ライセンスが剥奪されることになる。

ただし、ワインの国南アフリカとしていいこともあった。街近郊にあるワインファームのレストランは午前11時から夜中までアルコールを販売することが許可され、ワイナリーでは日曜日も含めて毎日午前9時から午後6時までワインを販売することが可能となった。日曜日にアルコールを販売できないスーパーやリカーショップより有利となる。さらにホテル内のバーは午前2時までとし、その代わり朝食にシャンパンを許可した。

アルコール政策チームの委員長は「この都市部アルコール販売条例は、2年もの間、アルコール販売施設や健康調査員、一般市民が参加して話し合った結果考え出されたもの。」で、この条例でアルコールを浴びるように飲む、いわゆる”アルコールモンスター”への対策にもなりうることを願っているようだ。

ケープタウンのあるクラブでは大々的なニューイヤーイブパーティを行うことが決まっており、一つのテーブルで最高18,000ランド(日本円約216,000円)もする。すでにオーストラリア、カナダ、イギリスから予約が入っているそうで、オーナーは「条例が1月2日から施行されると思っていたので、大損害を被る。」と落ち込んでいる。

パーティ大好き南アフリカ人には申し訳ないが、新年は慎ましやかに迎えたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)