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出産の傾向として、アメリカでは帝王切開がこの12年間増加し続けていることがNational Center for Health Statisticsの調べで判明した。HealthDayニュースが20日伝えている。
50州およびコロンビア特別区における人口動態統計記録を基にした分析報告書によると、2008年の帝王切開による分娩は前年比2%増の32.3%を占めたことが分かった。これは1996年以来56%の上昇を示しており、途中増大幅は緩やかになったが、常に右肩上がりで推移している。
帝王切開は、自然分娩では困難、あるいはリスクがある場合に限って行われるが、近年顕著になった妊婦からの希望と医療過誤訴訟を恐れる医師が増えたことが重なり、こうした傾向をもたらしたものと考えられる。
だが、帝王切開では合併症や出血による障害あるいは死亡につながるリスクが高まるため、最近では自然分娩を推奨しサポートする動きが広がっている。
分析で他に明らかになった事実は以下の通り。
出産総数(2008年)は425万1,095件で前年比2%の減少。最近の不況で数年前から少子化傾向にあるという。15歳から17歳の出産率は2%減少している一方で40歳以上では4%増加している。未婚の出産率はわずかだが増加している。前年39.7%だったが2008年は40.6%を占めた。
(TechinsightJapan編集部 あきながまさこ)