週2日で基本給25万円。仕事態度がよければボーナスあり。更に公的年金、医療保険、失業保険に住宅積立金、お正月などの節目にはプレゼントまでついてくる。そんな、思わず足を止めてしまいそうな求人広告が中国の街角に貼り出された。

中国深セン市の街頭とネット上に、「房事カウント員」を募集するチラシが配られ注目を集めている。求人主は、あるシンガポール籍の女性。長期間離れて暮らす夫と、会う度に激しく繰り返されるセックスに耐え切れず、「房事カウント員」に夫婦の房事の頻度を管理してもらおうと考えたらしい。

チラシを配布していた男性によれば、求人主は30代で身長160センチ程度の気品のある女性。あまり流暢ではない中国語で、チラシ配布の手当てとして300元（約3700円）を渡すと、成功報酬3000元（約3万7000円）も約束。連絡先を残して車で走り去ったという。

待遇には申し分ない「房事カウント員」の仕事。しかし、これには厳しい条件がつけられている。独身であること、禁欲的であること、中国トップ10大学を卒業していること、心理学及び薬学の学位を取得していること、男性ならば背が高く優美で力もあること、女性ならば170センチ以上の容姿端麗、声が美しいこと、など誰でもいいというわけではないようだ。

ネットユーザーの中には、試しに連絡してみたものもいるが、これまでに連絡は取れておらず、イタズラか話題作りの可能性も高い。いずれにせよ、これほどの人材ならば、こんな得体の知れない求人広告に足を止めることもないに違いない。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）